母は誰にでも優しく、家族思いの人でした。若い頃には2人の姉妹と一緒に、日本橋で喫茶店を営んでいたそうです。3姉妹揃って着物に割烹着姿で店に立つ様子と、挽きたてのコーヒーが美味しいと評判で、何度もテレビで取り上げられていました。その一方で父が旅行好きだったこともあり、忙しいお店の合間に家族で箱根の温泉をはじめ、様々なところに連れて行ってもらったことを思い出します。いつでも着物をきちんと着こなし格好良かった母ですが、認知症を患い施設に入居。ここ数年は新型コロナウイルスの影響でなかなか直接面会できず寂しい思いをするなかで、足のしこりが化膿したことが原因で体調が悪化し、100歳で天寿を全うしました。

生前通りの表情に、親族も口々に「きれいだね」と言っていた

　サン・ライフには以前夫が亡くなった際に葬儀をお願いしました。その時の対応がとても良く、心に残っていました。また、母と私がサン・ライフメンバーズに入っていたこともあり、今回も迷わずお世話になることに決めました。
　ホールは、夫の葬儀でも使用させていただきましたが、改めてとてもきれいだと感じました。打ち合わせを担当していただいた下坂さんは、母が亡くなったことで頭がいっぱいだった私にとても親切に対応してくれました。おかげで少し落ち着きを取り戻し、葬儀の準備に専念することができました。
　葬儀当日までドライアイスを使わずに、体の状態を美しく保全してくれるエンバーミングを紹介され、お願いしました。エンバーミング後は、母が好きだった着物姿に着替え、髪も後ろできちんと束ねた生前通りの表情になり、安置室でゆっくりと休ませることができました。母の顔を見た親族も口々に「きれいだね」と言っていました。

母の好物だったものや思い出の写真とともにお別れ

　当日は、親族や家族同然のつきあいの知人など約10名が会葬。式を担当した佐藤さんには私たち家族をしっかり支えていただきました。おかげで何の気兼ねや心配もなく母との別れに集中することができました。母はマグロや焼酎が好きだったことを話したところ、マグロの刺身と、焼酎を3種類も用意していただきました。私の孫が母の口元に焼酎をふくませることができ、きっと母にも孫の優しさを感じてもらえたと思います。その他にも家族の手で旅立ちの身支度をすることができ、心のこもったお別れになりました。
　母の写真の数々が飾られたメモリアルコーナーの前では、写真を見ながら家族でゆっくりと、母の思い出話に浸ることができました。棺の周りは母が好きなたくさんの花で飾っていただき、華やかな雰囲気になりました。さらに母が100歳ということもあり、白いブーケを用意していただいて、驚きとともにその心遣いにとても感激しました。

　アフターフォローを担当した宇田川さんにも大変お世話になりました。お陰様できれいなお位牌を作ることができました。
　下坂さんや佐藤さん、宇田川さんをはじめ、サン・ライフのスタッフの方々には、葬儀の前から当日だけでなく葬儀後まで、あらゆることを安心してお任せすることができ感謝しています。