努力家で、とにかく学ぶことが好きだった夫。中学生の頃から毎日体操を欠かさず、読書も趣味の一つだったため、家族や周囲の人たちはいつも机に向かっている夫の姿が記憶に残っているかもしれません。一方で、勤めていた会社や地域の合唱団に参加し、74歳を迎えるまで仕事を続け、退職後は引き続き合唱団に参加しながら大学の校友会での活動も楽しみました。また、気力・体力の維持のため、一週間の予定を立てて発声練習や体操、計算ドリルや漢字練習を継続し、83歳の時には漢字検定2級を取得。自転車に乗って街へ出掛けるほど元気にしていましたが、転倒して大腿骨を骨折し、その後は肺などの内臓疾患でリハビリもままならなくなり、再入院したその翌日に85年の生涯を閉じました。
サン・ライフを知ったのは、友人たちと4人で施設見学へ伺ったことがきっかけとなりました。正直、最初は誘われるがままついて行ったのですが、会員のメリットを感じて私も含めて3人がその場でサン・ライフメンバーズに入会。また、長男の嫁の両親がサン・ライフのホールで葬儀を行い、実際に会葬してホール内が綺麗で使いやすかったこと、お通夜料理が個々盛りで食べやすくとても美味しかったことなどが強く印象に残っていましたので、夫の葬儀も迷わずサン・ライフへ依頼することができました。
式当日は家族や私のきょうだいの10人が会葬。家族葬にちょうど良い広さの会場を用意していただきました。葬儀を担当してくださったスタッフの中村さんは、事前の打ち合わせの時から遺族側にしっかり寄り添い、その親しみやすい人柄で私たちの悲しみを優しくほぐしてくれました。式が始まる前に親族控室で一息つくことを勧めていただき、その心遣いが有難く、おかげでゆったりと落ち着いた気持ちで式に臨むことができました。
夫の身体を衛生的に保全してくれるエンバーミングについては、友人からテレビの番組で紹介されていたことを聞き、何となくは知っていました。実際にエンバーミングを終えて安置されている夫と再会し、一見しただけでは確認できないところまで綺麗にしていただいたことに家族みんなで感動。さらに、会葬礼状は定型の文面ではなく、夫の人柄が目に浮かぶような素敵な文章にまとめてくれ、葬儀後にお参りに来てくれた私の友人たちも「私の主人が亡くなった際も、こんな礼状を作成してほしい」と、異口同音に話していました。
式は中村さんの心に染み入るような温かなお声がけで進行され、本当なら悲しくて仕方がない私たちも、やさしい雰囲気の中で悔いなく夫を送り出すことができました。夫が生前によく聴いていた曲をBGMとして式の前後に流してくださった他、スタッフの皆さんに用意していただいた夫の好物のステーキや計算ドリルなどを棺に納めることができ、中村さんやスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの春らしい花々に囲まれた祭壇の中心で微笑む夫の遺影写真が、この日の温かい葬儀の雰囲気にぴったりでした。本当にありがとうございました。
神奈川県大和市在住 高橋 勢津子様