コラム

公開日:2023.05.13 最終更新日:2024.01.25

エンバーミング費用や料金の相場と安く抑える4つのポイント

エンバーミング(遺体衛生保全)とは

エンバーミング(embalming)とは、ご遺体に殺菌消毒・防腐や修復をし、安全な衛生状態で長期保存する「遺体衛生保全」技術です。
日本語では「遺体衛生保全」や「死体防腐処理」などと訳されています。
そして衛生面のほかに、お顔を元気だった頃に近づけ、ご家族のグリーフケア(悲嘆ケア)としての側面もあります。
ドライアイスや保冷庫が不用で、自然な状態でのご安置が可能となります。
エンバーミングは設備の整った専門施設である「エンバーミングセンター」でしか処置が出来ません。エンバーミングの処置は、「エンバーマー」と呼ばれる
IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)認定資格を有する技術者により行われます。
ご遺体の消毒滅菌処置や防腐液注入、修復・復元処置からお化粧、そしてご衣装の着付けなどの一連のプロセスをエンバーマーが行います。
海外ではアメリカ、カナダで90%以上のご遺体が、エンバーミング施術を受けています。
英国、北欧諸国やシンガポールでは70%以上で、さまざまな国や地域でエンバーミングが取り入れられています。
日本国内では2000年にエンバーミングの年間施術件数が1万件を超え、2017年には年間4万3千件となりました。

引用元エンバーミングとは?流れや費用を解説

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エンバーミング費用や料金の相場

エンバーミング費用や基本料金の相場についてご説明していきます。エンバーミングのSECのエンバーミング料金も併せてご案内しますので、ご参考にしていただければと思います。

エンバーミングの基本料金の相場

エンバーミングの基本料金の相場は約15万円から25万円です。IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が基本料金を定めているので、
各社でさほど違いはありません。しかし、ご遺体の状態により変動する場合があります。エンバーマーと呼ばれるIFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)認定資格を有する専門技術者が処置を行うため、葬儀とは別に費用が発生します。エンバーミングの基本料金には、エンバーミング施術費(ご遺体の消毒、損傷の修復・防腐処置など)、着付けやお化粧料金が含まれています。
別途追加費用として、ご遺体の搬送費・安置費や、損傷具合による修復費が必要な場合があります。
海外輸送の場合は、エンバーミングをすることが国や航空会社で定められています。

《基本料金に含まれる項目》
  • ご遺体の消毒
  • 損傷の修復
    (損傷具合により追加費用がかかる場合あり)
  • 防腐処置
  • 着付け
  • お化粧

エンバーミング費用

エンバーミング費用についてご説明します。ご遺体の搬送費・安置費や、損傷具合による追加の修復費を、基本料金の相場の約15万円から25万円に併せたものが、エンバーミング費用の総額です。前項でも触れましたが、海外輸送の場合では、施術費の他に航空運賃や航空機用お棺代金、諸手続き代行費用も必要になり、総額のエンバーミング費用は約70~150万円になります。

エンバーミング料金

エンバーミング料金のご案内です。エンバーミングのSECでは、IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が定めている基本料金、約15万円から25万円の相場に対して、エンバーミング料金を税込143,000円でご提供できる環境があります。エンバーミングの認知・普及に貢献するため「エンバーミングのSEC」は、基本料金の相場よりも低価格でご提供しています。対象の斎場・葬儀場で葬儀を行った場合、 安置場所とエンバーミングセンター間、往復の搬送費を含め、エンバーミング料金を税込143,000円で施術いたします。ご遺族様の「本人らしい姿で故人様を送ってあげたい」というご希望に応えつつ、 経済的負担を少しでも軽減する努力をしています。

エンバーミング費用の総額が高額な理由

エンバーミング総額費用が高額な理由は、大きく2つあります。「施設数が少数」なことと「別途追加費用が高額」なことです。
利点が多い半面、気軽には決断できません。

1. エンバーミングの施設数が少数

2022年4月30日現在で、27都道府県27事業会社、76拠点のエンバーミングセンターが存在しています。エンバーミング需要が高まる中、施設数が需要に追いつかない状況です。
施設数が少数なことで、エンバーミング処置を待つ期間で安置費用がかさんだり、最寄りの施設が遠方なため搬送費用が増加します。

2. 別途追加費用が高額

エンバーミングの基本料金に別途、搬送費用や安置費用などを含む料金が総額です。また、損傷度合が高い場合は、程度に応じた追加費用が発生します。
そのため、最終的に想定以上の金額になるケースも多いのです。

エンバーミング費用を安く抑える4つのポイント

エンバーミング費用を安く抑えるには

エンバーミング費用を安く抑える4つのポイントがあります。「搬送費込みか確認」「衣類を自分で用意」
「自社施術の葬儀社を選ぶ」「事前見積もり」それぞれ解説していきます。

1. 搬送費込みか確認

価格設定が搬送費込みの業者に依頼すれば、安くなる場合があります。基本料金に含まれる項目をしっかり確認し、依頼することが重要になります。

2. 衣類を自分で用意

仏衣である必要はないので、故人様のお気に入りだった衣類を用意しましょう。より故人様らしい生前の姿に近づけることができます。

3. 自社施術の葬儀社を選ぶ

自社で専門施設であるエンバーミングセンターを持っている葬儀社があります。費用相場よりも安い場合があるので、葬儀社を選定する基準のひとつにすると良いでしょう。

4. 事前見積もり

エンバーミング費用の総額を確認することが重要です。業者や葬儀社と相談し不用なオプションの排除や、代替できるものはないか確認し、
事前見積もりを必ずもらいましょう。

エンバーミングの必要がある場合とは

エンバーミングの必要がある場合は、大きく4つの理由が挙げられます。それは、1.その方らしい姿で見送りたい場合、2.火葬までの日数が延びてしまう場合、3.感染症のリスクがある場合、4.海外輸送が必要な場合、の4つの場合です。エンバーミングでは生前元気だったころのお写真を参考にして、そのころのお顔に近づけていきます。良い思い出を抱いたまま、ご家族や身近な方々がお別れできるようお手伝いさせていただきます。次の記事も併せてご参照ください。

エンバーミングは必要ない?するべき場合とそうでない場合を具体例とともに解説

1. その方らしい姿で見送りたい

ご遺族の方々が心をいためる理由の一因として、喪失という事実があります。それに加えて、故人様お顔が元気な頃と比較し大きく変わってしまったということがあります。「闘病生活でやつれ、眼や頬がおちくぼんでしまった。」「病気で顔が歪んでしまった。」「事故等でお顔の損傷ある。」など、様々な変化があります。
エンバーミングでは生前元気だったころのお写真を参考にして、そのころのお顔に近づけていきます。良い思い出を抱いたまま、ご家族や身近な方々がお別れできるようお手伝いさせていただきます。

2. 火葬までの日数が延びてしまう

エンバーミングは血管を通じて薬剤を注入し、全身に血管経由で防腐をすることで、安全かつ清潔にドライアイスを使用することなくご遺体を保全します。
例えば、ご家族が遠方にお住まいであったり、ゆとりある日程でお葬式を執り行いたいなど、ご遺族の環境や事情に寄り添うことが可能となります。
※日本遺体衛生保全協会の自主基準に従い死亡後50日を越えての保全処置は実施致しません。

3. 感染症のリスクがある

獨協大の調べにより、大学の病理解剖500例中326例と全体の65.2%に感染症が認められました。
エンバーミングはご遺体に対し消毒・殺菌処置を施します。そのため、
感染症(結核、院内感染等)にかかったご遺体も処置後は公衆衛生上安全になります。
現在は「新型コロナウイルス感染症」にてお亡くなりになられた方にも対応しております。

4. 海外輸送が必要

国や航空会社では、国際間のご遺体搬送にはエンバーミングでの防腐処置が必要と決められています。
外国人が日本で死亡した場合や、海外から日本へ航空機でのご遺体搬送など、
エンバーミングのSECではご遺体の出入国に関わる手続きも承っておりますのでご相談いただければと思います。

ドライアイス・保冷庫保管との違い

ドライアイス・保冷庫保管との違い

エンバーミングの代替処置として、ドライアイスでの安置と保冷庫保管という選択肢があります。これらの費用やメリット・デメリットを比較してみましょう。

ドライアイス安置費用とメリット・デメリット

ドライアイス安置は費用相場が1日当たり約5千円~1万円です。

極端に日数が伸びる状況でない限り、ドライアイス安置の方が金額的に安くなります。
しかし、ドライアイスの接触部分しか保冷できないことや、氷の塊や霜にで寒々しい見た目になってしまいます。
また、10kg近くの重量をお身体に乗せるため心苦く感じる方もおられます。

保冷庫保管費用とメリット・デメリット

保冷庫安置もドライアイス同様、日数に比例して金額がかかります。民間の斎場では1日あたり1万円前後、公営の斎場でも1日5千円前後が相場となります季節問わず一定温度に保てるメリットがあります。
一方で、日数分の費用が発生することや納棺済みの状態で、限られた時間帯でスタッフ立ち合いのもとでの対面のみなど制約が多くなります。

湯かん・エンゼルケアについて

湯かん・エンゼルケアについて

エンバーミングと並ぶ処置として、湯かんやエンゼルケアという処置があります。湯かんは儀式の一つで、亡くなった方のお身体を、ぬるま湯で清め着替えとお化粧を施し、
故人の見た目を美しく整えます。費用相場は約5~10万円です。エンゼルケアは医師や看護師が行う死後処置のことを指し、お身体をタオルで拭きます。お口や目のケアと、
綿詰めや着替えをします。双方とも基本的には立ち合いが可能で、直接故人に最後のお世話をすることが多い処置です。湯かんやエンゼルケアはお身体を傷つけないため、
エンバーミング施術の際に小切開することに抵抗がある方へ適しています。故人様の現世での疲労やご遺族の心を労わることが目的です。
防腐・保全処置は含まれないため、葬儀まで日が空いてしまう場合は、エンバーミング処置を選択、あるいは併用する場合があります。

エンバーミング依頼時の注意点

エンバーミング依頼時の注意点

エンバーミング依頼時の注意点は、大きく4つあります。「総額費用の確認」「小切開が必要」「専門施設の所在地」「疑問や不安を残さない」それぞれ解説していきます。

1. 総額費用の確認

エンバーミング費用は安くありません。先述の通り別途費用が加わります。総額がいくらになるのか慎重に確認し、検討する必要があります。

2. 小切開が必要

エンバーミング施術の必須工程として1~2cmの小切開が必要です。お身体に傷をつけることに抵抗を感じる方もいます。ご家族でよく話し合い決定することをおすすめします。

3. 専門施設の所在地

エンバーミング施設が、お住まいの近くにあるか確認することをおすすめします。無い場合は遠方の施設まで故人をお連れすることになります。
移動の負担を含めて検討する必要があります。

4. 疑問や不安を残さない

上記の3点も含め、疑問や不安を残さないよう、納得できるまで確認しましょう。
    後にトラブルや後悔することのないよう、納得できるまでしっかりと説明を受け依頼しましょう。

「エンバーミングのSEC」が選ばれる理由

わが家の家族葬(株式会社SEC)のエンバーマー

「エンバーミングのSEC」は
年間4,000名以上の方のエンバーミングを承っております。
選ばれる3つの理由があります。

1. 高い技術力

高い技術力、施術実績でお客様から厚い信頼をいただいております。
国内唯一、エンバーマー資格が取得可能な、エンバーマーを育成するエンバーミング専⾨学校「⽇本ヒューマンセレモニー専⾨学校」の指定研修場所であり、品質の高さが認められています。また、「⽇本ヒューマンセレモニー専⾨学校」において、実技教育全般を担当しています。

2. 条件や制約を排除

エンバーミングを必要とする全ての方のお力になるべく、可能な限り条件や制約を排除しその役割を果たします。
事前登録の無い方や未契約の方にもエンバーミングを提供しております。

3. 往復搬送費用込み

エンバーミングの認知・普及に貢献するため「エンバーミングのSEC」では、相場よりも低価格でご提供しています。対象の斎場・葬儀場で葬儀を行った場合、

安置場所とエンバーミングセンター間の往復搬送費を含め、エンバーミング料金を税込143,000円でご提供しています。ご遺族様の「本人らしい姿で故人様を送ってあげたい」というご希望に応えつつ、経済的負担を少しでも軽減する努力をしています。

エンバーミングのSECの費用や流れを、詳しくご案内しています。合わせてご参照ください。
費用や流れを確認

神奈川/東京のエンバーミング施設

エンバーミングの専門施設「エンバーミングセンター」のご案内です。エンバーミングのSECが所有するエンバーミングセンターは、現在3拠点ございます。【平塚市】神奈川県平塚市⽥村9-9-16、【相模原市】神奈川県相模原市中央区清新3丁目7-15【八王子市】東京都八王子市左入町920、その他、神奈川と東京のエンバーミングセンターを表にまとめました。

神奈川県内のエンバーミングセンター

株式会社SEC
平塚市、
相模原市
YMSコーポレーション(株)
横浜市
ライフ&デザイン
グループ(株)
川崎市

東京都内のエンバーミングセンター

株式会社SEC
八王子市
㈱ジェイ イー シー
大田区、
葛飾区
㈱公益社
(燦ホールディングスグループ)
世田谷区
NK東日本株式会社
板橋区
㈱ マルキメモリアルトゥエンティワン
台東区
㈱ディーサポート
大田区
㈱ブッシュ
練馬区、
葛飾区
フューネラルサポートサービス合同会社
昭島市

作成者:IFSA認定スーパーバイザー 稲部雅宏

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