他人と争う事を嫌う、とても穏やかで優しい性格だった母。若い頃は友人と旅行に出掛けたり、家族でテニスをしたりと、行動的な一面もありましたが、どちらかといえば自宅でのんびりすることを好む人でした。父と一緒に自宅のテレビの前でゴルフ観戦するのも楽しみの一つ。父が亡くなって以降は自宅にこもりがちなことが多く、少しでも外出する機会になればと、弟と交代で運転しながら岐阜や四国方面など様々な場所への旅行を毎年企画していました。学生時代に何度か訪れたことがあると言っていた上高地への旅行は、母にとって楽しい時間だったらしく、川岸で手を振る母を映したスナップ写真は、私にとっても大切な思い出の1枚になっています。
長年心の病を抱えながらも近年は安定していた母でしたが、昨年80歳を迎えた後、12月頃から息切れが激しくなり、年始に母の好物だったお寿司を家族3人で味わった翌朝、慢性心不全による肺水腫で眠るように息を引き取りました。
自宅の近くにホールがあったことや近所の方の葬儀に会葬する機会もあり、サン・ライフのことは以前から知っていました。両親や弟もサン・ライフメンバーズに加入しており、母の葬儀も迷うことなくサン・ライフへお願いすることにしました。病院まで迎えに来てくれたスタッフの金井さんと鈴木さんは、突然のことで動揺する私たちにとても優しく接してくださり、大切に母を自宅へ安置していただきました。事前の打ち合わせをしてくれたスタッフの佐賀さんは、葬儀まで11日間も空いてしまうことを心配する私たちに、母の体を綺麗なままで長く保全するエンバーミングを勧めてくれました。佐賀さんのアドバイスのおかげで、お参りに来てくださった知人やご近所の方々に普段と変わらない母の姿でお別れをしていただくことができました。
葬儀には母のことを知る私の友人やご近所の方々ら10人ほどが会葬。少人数の家族葬には勿体ないほどのゆったりとした素敵なホールを用意してくださったお陰で、コロナ禍でも安心して母を見送ることができ、とても感謝しています。進行を担当してくれたスタッフの羽中田さんは、まだお若いのに細かなことにも心配りのできるしっかりした方で、遠方から親戚が急遽会葬した際にも全く動じることもなく冷静に対応してくれ、まさにプロの仕事を実感させられました。
ホール内に設営された祭壇の周りは、母が好きだった色とりどりの花々で埋め尽くされ、そこに眠っている母は、お世話になった全ての方々に感謝の気持ちで微笑んでいるように感じました。また、プロのライターの方がまとめてくれたオリジナルの会葬礼状は温かみにあふれた素敵な文章で、受け取られた皆さんもとても感動されていました。母の葬儀に関わってくださったスタッフの皆様の真心込められた寄り添いに心から感謝しております。本当にありがとうございました。