母は、自分の信念を決して曲げない気丈な人で、60年もの長きにわたり、美容師として第一線で活躍しました。経営するお店に出入りする美容メーカーの方たちの中には「先生に育てていただきました」と、感謝する声も多く聞かれます。仕事中心の毎日を送っていた母ですが、多忙な中でも料理に関しては手を抜かず、手作りした栗の渋皮煮やゆずの甘露煮などをお店のお客様や友人たちにプレゼントすることも。美容の技術はもちろんのこと、着崩れしない着物の着付けもお客様から高い評価をいただいており、私にとっては尊敬できる美容の師匠であり、自慢の母でもありました。
普段から決して弱音を吐くことがなかった母ですが、2人で富士山の芝桜を見に行って間もなく、腹部への激しい痛みを訴えて緊急入院。その8日後、肝細胞がんで75年の人生に幕を閉じました。
亡くなる前日、数年ぶりに対面した弟から曾孫の誕生を告げられた母。人生最期の朗報に触れ、母も安心して旅立てたのではないのでしょうか。
今年3月に親戚が亡くなった時、サン・ライフのホールで行われた葬儀に会葬しましたが、担当スタッフの方が故人の好物だったピザを会場で焼いてくれたり、納棺のタイミングにあわせて用意してくれたアイスクリームを棺に納めてくれたりと、心を尽くしたサービスに感動を覚えました。そのため、母の葬儀も迷わずサン・ライフへ依頼。打ち合わせに来てくれたスタッフの平野さんは、突然の悲しみに打ちひしがれた私たちを気遣いながらも終始和やかな雰囲気づくりに努めてくれ、セレモニーの流れや費用面についても丁寧に説明してくれました。葬儀までの日程が数日空いてしまいましたが、職業柄いつもおしゃれには気を配っていた母のためにエンバーミングをお願いし、本人が希望していたお気に入りの和装で身支度を整えていただきました。葬儀までの間、ホール内の安置室(霊安室)に休ませていただいたのですが、近所の方や母が生前お世話になった着付けの先生にもお参りに来ていただき、きれいなままの母と最後のお別れをしていただくことができました。
葬儀は身内中心に20名ほどが会葬。会場は色とりどりの花々で彩られ、好きだった花々に囲まれて母もきっと喜んでくれたと思います。進行を担当してくれた八島さんは、不明な点もその場でしっかり解消してくれ、私たち遺族にあたたかく寄り添ってくれました。打ち合わせの際、雑談の中で何気なくお話ししたことがセレモニーに反映されていたことには本当に驚きました。母が好きだった大福や葛餅などが霊前に供えられていたこと、母を追悼するDVDの上映など、驚きと感動の連続でした。
また、オリジナル会葬礼状はすごい反響で、お渡しした後にわざわざ「素晴らしい内容だった」と、電話をくださる方もいたほどです。私にとっても永久保存版の宝物になることでしょう。葬儀後も、八島さんには自宅に立派な後飾りの祭壇を設置しに来てくださり、色々と気にかけていただきました。自慢の母が亡くなったことはとても寂しいことですが、葬儀を機に家族の絆も改めて深まり、母も安らかな気持ちで私たちのことを天国から見守ってくれていると信じています。遺族の何気ない雑談にもしっかりと耳を傾けてくれ、心に残る形として想いを叶えてくれるサン・ライフのスタッフの皆様と一緒に母を見送ることができ、本当に良かったと思っています。